香港フィルの新シーズン始まりました。
今年のオープニングはJaap 指揮ストラヴィンスキーの春の祭典とYuja Wan のチャイコフスキー、ピアノコンツェルト。
中国返還20周年記念もあって豪華プログラムです。
リハーサル一日目は、春の祭典のリハーサル。
この曲を二日でどう仕上げるか?
音楽監督のJaapも気合が入ってます。(汗)
アンサンブルも難しい上に、それを香港フィルの音楽として作り上げるのは簡単ではありません。
新人団員にはかなり辛いプログラムです。
ここで本題。
オケ(オーケストラ)の達人になるには何が必要なのか??
自分のパートだけ弾けてもお話にならないんです。
全体の曲の流れ、どのパートがソロのメロディーを弾いてるのかを把握してなければなりません。
例えば、ソロラインはフルート。バイオリンは16分音符の山で速いパッセージ。しかしあくまで伴奏だから強弱記号はP(piano)。
こういう時に、経験の少ない新人は頑張りすぎて音だけを追ってしまい、気づいたら大音量でソロを無視して弾いて、挙げ句の果てに1小節みんなより早く終わってしまって、真っ青…
という光景を何回も見ます。
オーケストラは自分の技術も必要だけれど、何よりもアンサンブルが大事です。
だから、新人でもベテランでもスコアのお勉強は必須です。
知識と耳が命です。
ソロが急げば本番では一緒に急がなければいけないし、ソロのピッチが高くなったらピッチも合わせて上げないといけない。
臨機応変に対応できることも必須です。
まとめ
1:曲全体の流れを把握していること
自分のパートがどんな役目なのか理解できていること。
2:難しいたくさんの音を全部弾くより、
皆と一緒に弾くことが大事なことを頭に叩き込むこと。
おわり